関西Ruby会議08で発表してきました

関西Ruby会議08で発表してきました

ありがたいことに投稿した発表が採択されたので、2025/6/28 京都にて開催された関西Ruby会議08にて、発表してきました。

とてもよい2日間だったので、その記憶を残しておきたいと思います。

CFPに応募した経緯

2月にあったTokyu.rb(=飲み会)に参加した際に、どんな話の流れだったか覚えてないですが、@makicamelさんから、kishimaさんも参加しましょうよ!という話をしてもらって、それがきっかけで、イベントの存在を知りました。

遠征するのであれば、発表するくらいの理由がほしいと思っているのと、久しぶりに個人開発も再開していきたいと思ったので、会議ドリブン開発も意図して応募してみました。

直近の半年くらいのお仕事がROS 関係でだいぶ忙しく、その分、未知の分野の経験が蓄積された感触があったので、これをなんとかRubyの世界に引っ張ってきたいと思って生まれたテーマです。

当日までの準備

久しぶりに本格的にmruby触るので、勘所復習するところからで、なかなか大変でした。特にビルド環境整理したり、寄り道でPicoRuby関係のデバッグしたりに時間をだいぶ使ってしまったので、直前にだいぶばたばたしてしまいました。若いときほど体力もないので無理はよくない・・・。

発表の内容

登場する際に出囃子的な音楽を掛けていただけるということで、悩んだ結果、ロボット絡みの発表テーマに合いそうで、好きな曲ということで、FF6の「魔導研究所」が頭に浮かんだので、それでお願いしました。(FF6は子ども頃にサントラCDずっと聴いたり、ピアノコレクションの楽譜買って打ち込んだりしてた程度には好き)

もともと子供の頃遊んだレトロゲームにずっと脳を焼かれている人なので、好きな音楽をバックに花道から登場する、という体験ができて思い出になりました。

資料はこちら。

伝えたいところは、20分の範囲で詰め込められたかなと思ってます。

mruby micro-ROSまだ道半ばなので、もっとAPIを整理して、他の人にも使ってもらえる形で紹介できればと思ってます。私の個人のgithubで開発中。

追記:発表中、ROSを使ったことある方~?という質問をしました。ライトがまぶしくて、手を上げてくださっている方が見つからなかったのですが、あとで聞いたら数名いらっしゃったようで、気づかず申し訳なかったです。ぜひお話してみたかった。

追記2:資料中の動画はオフライン再生できる準備をしておくこと

聴講者としての感想

他のトークの内容もそれぞれ色々なアプローチで、Rubyで何かを作る、作ってきたお話で、一貫して自分もなにか作ってみたくなる、そんなインスピレーションがもらえる内容だったと思います。そういった皆さんのすばらしい活動の一端に自分の活動も並べてもらえたと思うと、嬉しさが込み上げて来ました。

運営さんが熱量持ってこの会を作っておられるのも、端々に感じて、それも気持ちが上がりました。

過去にTokyuRuby会議の実行委員長をやらせて頂いたときの経験を思い返すと、こういう大きなイベントを運営することは、きっととても大変なはずなので、ydahさんはじめとする運営スタッフの皆さんには感謝しかないです。

最後の地域Rubyコミュニティのパネルセッションもたくさんのコミュニティが集まりつつ面白い軽妙なやり取りが繰り広げられていて、関西のパワー感じました。

準備で睡眠削ってしまってふらふらでしたが、あの鴨川の「川」にも合流できてこれも良い思い出になりました。端っこの方で先輩Rubyistの方々とお話してたら気がついたら4時前まで居たようです。

翌日

どうせ遠征するなら色々参加しようと思って、叡電LTと非公式打ち上げにも参加しました。

電車一両の参加者みっしり乗って、車内放送でLTするのが面白くないわけがなく、@makicamelさんの電車の中で、PicoRuby on Railsする発表は忘れられないLTになりました。

京都

LTのあと、ご褒美でうなぎ食べました。ラーメンとかも考えましたが、二日酔い的にちょっと厳しそうだったのでスキップ。

今年に入って仕事の出張ついでに京都に泊まる機会があり、そのとき中学生の修学旅行ぶりに二条城行こうと思って行ってみたら、受付終了してたということがあったので、そのリベンジとして、二条城行ってみました。

異例の6月の猛暑でかなりきつかったですが、歴史の舞台をしっかり目に焼き付けることができました。

ちょっと移動に時間かかりすぎて、打ち上げに遅れてしまったのが申し訳無かった。

最後に

行ってよかった。

色々作ってくの、もっとがんばりたい。そう思えるイベントでした。

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電子工作遍歴をたどる(1)

電子工作遍歴をたどる(1)

経緯 最近、Rubyの界隈で自作キーボードからの派生も含めて電子工作を始める人が増えているようで、もう少し前からやってた自分としては、そんな状況がとても嬉しく小躍りしてます。 私は色々動画とか見つつ、それに憧れて、真似をしたり創作をしたりを繰り返して、だんだん作りたいものを作るのに何をすればよいか判断できるようになってきました。 一応組み込みに近い開発やら研究やらPMの仕事をしてきましたが、直接的にマイコンを触ることはほとんどなかったので、背景知識はありつつも、それ以外は初心者からスタートした人間です。 最初のハードルの高さを超えると一気に楽しくなった実感があるので、そのハードルを下げるお手伝いを色々したいなと思っています。 話は変わりますが、先日、PicoRuby Overflow会議というのがあり、少しポスターセッション的な枠で参加したりして、とてもいい時間を過ごしてきました。そこで色々新しいことの挑戦される方の話を聞いて、応援したい気持ちが更に高まりました。 支援の一つとして、昔書いた「ゼロから始めるmrubyデバイス作り」のLight版を無償公開しました。 htt

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