PicoRubyを理解する1

PicoRuby
A Ruby interpreter implementation for one-chip microcontrollers - PicoRuby

ちゃんと中身を理解できてなかったので、コードや資料を読んで理解したい。

特にパーサーやVMの周りをどうやって小さくできているのか。

まずは基礎知識から。

公式情報

PicoRuby Documentation
API documentation

羽角さんの資料

2025

MicroRuby: True Microcontroller Ruby
RubyKaigi 2025, #rubykaigi
RubyKaigi 2025 で発表したMicroRubyとはなんだったのか
MicroRuby: True Microcontroller Ruby というタイトルの発表をしました。

MicroRubyとは?

Ruby会議には参加できてないので、詳細はブログの記事からの理解ですが、以下のような、図のような感じなのかと理解しました。コンパイラをカスタムして準備してしまうのが驚くべきところ。パーサーもPrismに置き換わっているらしい。

で、コンパイラの周りやmrbgemの扱いなどは、やはりコードを追っていかないといけない。

2024

Unlock The Universal Parsers: A New PicoRuby Compiler
RubyKaigi 2024, #rubykaigi
令和の隙間産業——PicoRubyはどこから来てどこへ行くのか - HASUMI Hitoshi - Rabbit Slide Show
Presentation slide for 大阪Ruby会議04
Ruby Prize 2021 最終ノミネート者 羽角 均 インタビューRubyPrize
Rubyコミュニティの「個人賞」
Matz:「そっか、256KBあったらmryubyのVMだけなら動くのか。」

ESP32でPSRAM 8M乗ってるとmrubyのパーサ/コンパイラも込みで動かせた実績あるので、Raspi PicoでもPSRAM搭載ボードなら行けるはず。

羽角さん「僕としては、PicoRubyとかmrubyのエコシステムを広げていくのに、PicoRubyコンパイラを作っただけじゃ面白くなくて、使われないと楽しくないわけですよね。」

とても共感。C書けるなら、Cで書いてしまっても良いのだけど、せっかく環境を作るからには他の人に使ってほしい。羽角さんは一人でエコシステムまで作ろうとしててほんとすごい。

n月刊ラムダノート Vol.4, No.1(2024)
計算機好きのための技術解説情報誌 エヌゲッカンラムダノート(不定期刊行)106ページ A5判 紙書籍は1色刷 2024年2月6日 第4巻第1号/通巻7号 発行 目次 #1 手を動かして学ぶストリーム処理入門(中谷翔)#2 WebAssemblyの制約を越える(齋藤優太) #3 PicoRubyといっしょに学ぶ、プログラミング言語が電気回路を動かす仕組み(羽角均)

買って読んでみた。

基本的なところからとても丁寧に書いてあるので、PicoRubyちゃんと使いこなしたい方は必読と思いました。

その他

mruby/c and data-flow programming for small devices
RubyKaigi 2025, #rubykaigi

https://www.slideshare.net/slideshow/mruby-c-and-data-flow-programming-for-small-devices/278614229

mruby/cについて、田中先生のスライドが公開されていた。

Node-REDから使えるようにした、というお話。

次のステップ

PicoRubyのコードを読む。

Read more

昔、Arduino Uno(RAM 2KB)でmrubyのバイトコードを走らせた話

背景 最近、生活が落ち着いてきたので、また電子工作やmrubyを触るようになりました。 ここ数年はPicoRubyが一部で盛り上がっており、私も勉強会に参加しつつエンジョイしているところであります。 PicoRubyのすごいところは、Raspberry Pi Picoのような264kBというメモリが少なめの環境でも、マイコン上でmrubyのコードをコンパイルして、実行できるところです。これまでいちいちPCでバイトコードにコンパイルしてマイコンに焼いたりしないといけないところが不要になります。加えてPicoRubyではターミナルで動くShellや、USBストレージまで実装されていて、それもまた使いやすさに大きく貢献してます。 ※ちなみに素のmrubyでもESP32のPSRAM(2MBや4MB)付きのものであればマイコン上でコンパイルできます。(Family mrubyの取り組み) 作者の羽角さんと以前、Arduinoでmrubyをなんか動かしたことがある、という話をしたときに、ふつう動かないよね?となったのですが、その時自分でも自分が何をしたのか完全に忘れていたので、それを振り

By kishima
電子工作遍歴をたどる(1)

電子工作遍歴をたどる(1)

経緯 最近、Rubyの界隈で自作キーボードからの派生も含めて電子工作を始める人が増えているようで、もう少し前からやってた自分としては、そんな状況がとても嬉しく小躍りしてます。 私は色々動画とか見つつ、それに憧れて、真似をしたり創作をしたりを繰り返して、だんだん作りたいものを作るのに何をすればよいか判断できるようになってきました。 一応組み込みに近い開発やら研究やらPMの仕事をしてきましたが、直接的にマイコンを触ることはほとんどなかったので、背景知識はありつつも、それ以外は初心者からスタートした人間です。 最初のハードルの高さを超えると一気に楽しくなった実感があるので、そのハードルを下げるお手伝いを色々したいなと思っています。 話は変わりますが、先日、PicoRuby Overflow会議というのがあり、少しポスターセッション的な枠で参加したりして、とてもいい時間を過ごしてきました。そこで色々新しいことの挑戦される方の話を聞いて、応援したい気持ちが更に高まりました。 支援の一つとして、昔書いた「ゼロから始めるmrubyデバイス作り」のLight版を無償公開しました。 htt

By kishima
関西Ruby会議08で発表してきました

関西Ruby会議08で発表してきました

ありがたいことに投稿した発表が採択されたので、2025/6/28 京都にて開催された関西Ruby会議08にて、発表してきました。 とてもよい2日間だったので、その記憶を残しておきたいと思います。 CFPに応募した経緯 2月にあったTokyu.rb(=飲み会)に参加した際に、どんな話の流れだったか覚えてないですが、@makicamelさんから、kishimaさんも参加しましょうよ!という話をしてもらって、それがきっかけで、イベントの存在を知りました。 遠征するのであれば、発表するくらいの理由がほしいと思っているのと、久しぶりに個人開発も再開していきたいと思ったので、会議ドリブン開発も意図して応募してみました。 直近の半年くらいのお仕事がROS 関係でだいぶ忙しく、その分、未知の分野の経験が蓄積された感触があったので、これをなんとかRubyの世界に引っ張ってきたいと思って生まれたテーマです。 当日までの準備 久しぶりに本格的にmruby触るので、勘所復習するところからで、なかなか大変でした。特にビルド環境整理したり、寄り道でPicoRuby関係のデバッグしたりに時間をだい

By kishima

PicoRubyベースのミニコンピュータ

先日、SNSを見ていたらPicoCalcというデバイスを見つけた PicoCalc | ClockworkPiClockworkPi - Creators of PicoCalc uConsole DevTerm and GameShell, Open Source Portable Hardware for Every Dev.ClockworkPi これはclockworkから出ているRaspberryPi Picoをコアとして、キーボードとモニタを搭載したスタンドアロンなポケットコンピュータキットです。 clockworkはRaspberryPiベースのロマンあふれるデバイスをこれまで提供している会社で、私も昔クラウドファンディングに参加したこともありました。 私自身も、以前、ラズパイをタカチケースに入れて気合でポケコンもどきを作ったりしたこともあったので、この洗練された筐体には当然心が躍りました。 デフォルトで動くのはBasicで、これもまた味わいがあってよきですが、やはり自分としてはmruby動かしたい、ということで、Raspi PicoといえばPicoRubyの出

By kishima