電子工作遍歴をたどる(2)

電子工作遍歴をたどる(2)

前回の話のつづきです。

作例5 ラズパイとGroveによる音楽プレーヤ

2017/08ごろ

ラズパイで遊び始めて、そろそろ単なるミニPCとしてではなく、いろいろ電子工作っぽいことをやってみたくなってきました。

そのころSeeedのGroveというものを知って、これなら初心者でも色々電子デバイス試せる!となって色々買ってきて作ったのがこちらです。

A first step to Raspberry Pi project | Kishima blog
This was a first step to Raspberry Pi project done in last year. RaspiMusicServer This an…
GitHub - kishima/RaspiMusicServer: An music server on Raspberry pi and Arduino
An music server on Raspberry pi and Arduino. Contribute to kishima/RaspiMusicServer development by creating an account on GitHub.

ラズパイをプラスチック箱に入れて、テキストディスプレイに情報表示しつつ、ジェスチャセンサやスライドバー、ジョイスティックなどで制御してます。

ラズパイのシャットダウン電源制御も外部のArduinoから行うようにして、独立したデバイスとして使えるようにしました。

この開発で、いろいろなセンサーやデバイスの使い方や、マイコン間の連携など、今後のオリジナルデバイス開発の基礎をここで勉強できたと思います。

箱に入れる前の様子

作例6 GameBoy Zero

この作品は電子工作のスキルを一段引き上げてくれたものなので、印象深いですね。

2017/11 ごろ

もともとレトロゲーム好きで、いろいろ電子工作の情報をあさっていたら、mintyPiなど見かけて、いいなあ、自分も作ってみたいなあと思っていました。

そんな中、ラズパイゼロを使って、ゲームボーイの中身を置き換えて、ラズパイマシンに改造するプロジェクトを知りました。

ゲームボーイにRaspberry Piをぶち込んでスーファミタイトルなどゲーム三昧な魔改造を施した「Game Boy Zero」
単3電池を詰め込んで、小さなモノクロ画面でどこでも任天堂のゲームを楽しめるようになった「ゲームボーイ」は、いまではレトロに思えるデザインのせいか今でもゲーム愛好家に大人気の存在です。そんなゲームボーイにシングルボードコンピューター「Raspberry Pi Zero」をぶち込んで、ゲームボーイだけでなくスーパーファミコンなどさまざまなプラットフォームのゲームタイトルをプレイできる様に改造した「Game Boy Zero」を作り上げた強者が登場しています。

実際に参考にした情報が何だったのかは、思い出せなかったのですが、当時は何かのYouTubeの動画を参考してました。

細かい設計図などはなかったので、動画を見つつ、必要な部品を整理して注文して、配線を考えたりしました。

手書きの設計図

まずは中古でジャンクのゲームボーイを買って、分解して、洗浄します。

下の部分だけ再利用する

基板をカットします。

ここでリューターというものを買って使いました。こういうものを切るときは砥石を使うことも新しい知識でした。

液晶のサイズを大きくするために、枠をカットして、ボタンを増やすために、穴開けたりもしました。

別のコントローラから剥がしてきたボタンガイドを増設
ボタンの接点のために、元基板の一部を利用
パターンから信号を取る
銅箔テープで接点を作ったり

銅箔テープの使い方を知ったり。グルーガンで配線固定したり。

ラズパイゼロと液晶を取り付けた図

LiPoバッテリーも初めて使いました。

USB Auidoのパーツを分解してつかったり、右下は充放電管理だったような

これをケースに詰めます。

正面
背面。バッテリーを入れた様子。
背面。ソフトのカバーを被せてなるべく基板が見えないように

参考にした動画より液晶のコネクタの高さが高かったようで、ケースとラズパイが干渉して、背面を少し削ることに。

かなり時間かかりましたが無事、動いたときは感動でしたね。

この作品では、細かいはんだ付け作業や、プラスチックの加工や、LiPoバッテリーを使ったり、かなり本格的な電子工作でした。

これをやり切れたことで、自信がついて、以降の工作へのモチベーションもあがっていったと記憶してます。

少し背伸びしたトライも大切ですね。

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